私は20代中盤の頃に約3年間、上司2人に手柄を横取りされる経験をしました。
その時に私が学んだ手柄を取られた時の考え方と対処法を説明します。
1.結論、上司に手柄を与え続けることが対処法
「際限なく手柄を与え続ける事」が上司に手柄を横取り、取られた時の対処法です。
『なんで、そんな事しなきゃいけないの!』と思うかもしれませんが20代であれば有効な手段になり得るので以下でその理由を説明します。
2.手柄をすべて与える効果と真意
・仕事で結果を出すフレームワークを早い段階で身に付けられる
・上司が出世するので結果的に自分も昇進する
昔の人は良く言ったもので「情けは人の為ならず めぐりめぐって己がため」というのが手柄を際源なく与え続けることの真意であり上記2つの効果です。
上司に手柄を取られていたのでは、社内評価は上がりませんが自分自身のスキルと実績は積み上がっていきます。
また、上司が更に昇進すればポストが空くので、自然と自分が次の昇進ポジションにつくことになります。
※例外もあります。
私は結果を出していたものの全部、手柄を上司に提供していたので社内評価が低く、上司を昇進させた後に別部署の管理職が私の上司になるという自体が発生しました。
その後も上司に手柄を提供し続けたので、結果的に昇進することになりましたが…
今の会社に一生いるのであれば評価も同時に得たいかもしれませんが、何があるかわからない時代なので、20代のうちは不安定な社内評価よりも自分自身のスキル/実績の方を優先させた方がいいでしょう。
要は手柄や社内評価取りは20代後半からやればよくて、20代中盤までは結果を出すフレームワークを身につけましょうってことです。
3.『でも、ムカつく』って方へ【上司はいずれ無力化します】
上司が部下(あなた)から手柄をとって社内政治によって昇進、出世するのは許せないという方もいるかと思います。
短期的にムカつきはしますが、中長期的に苦労するのは上司の方なので我慢することをオススメします。
上司が中長期的に苦労するのは理由があります。
(1)ピーターの法則により上司は無力化する
■ピーターの法則とは?
ピーターの法則(英: Peter Principle)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。
1.能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
2.時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
3.その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。
簡単に言うと能力が追いつかない階層に到達するとピタッと結果を出せなくなって無力化するってことです。
要は身分不相応な立場になると苦労するのはその人(上司)ってことです。
私の元上司(※結果だけでなく、アイデアもパクる上司でした)はトントン拍子で出世していきましたが、やがて能力が全く発揮できず辞めていくことになりました。
その点、現場で結果を出し、成果を出すやり方を汎用化する経験を積めば、仕事の再現性が生まれるだけでなく、管理職に上がった後に標準化によりチームを動かすことができるようになります。
5.まとめ
・手柄は「横取りさせる」「際源なく与え続ける」
・手柄や結果は将来的に全て自分に帰ってくるから心配無用
※実証済み
・上司はやがて潰れるから、短期的に我慢する
こんな感じです。
20代のうちは結果を出す再現性の高いフレームワーク作りに専念して、20代後半から社内評価や社内政治のことを考えましょう!