公表データの考察

【事務職への転職が狭き門の理由】厚生労働省の職種別有効求人倍率データから説明

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1.事務職への転職が難しい理由を厚生労働省の有効求人倍率から説明

そもそも厚生労働省が定義する「事務職=事務的職業」とは以下の仕事を言います。

課長以上の役職にあるものの監督のもとに、一般的な知識・経験にもとづいて行う、総務・人事・企画・会計などの事務、生産・営業・販売・運輸・郵便に関する事務、及び事務用機器の操作の仕事をいう。

引用元:厚生労働省編職業分類 職業分類表:P167

一般的な事務職のイメージ通りと思ってください。

ここでのポイントは2つあります。

①課長以上の役職にあるものの監督のもと

監督のもと行う業務ですので、主体的な意思決定や創意工夫を求められない事が多いです。

『自分で仕事をつくって、バリバリ働きたいっ!』って方には向きませんが、『淡々とコツコツ仕事をしたい!』って方には向いている職種と言えます。

②一般的な知識・経験にもとづいて

専門的や知識や経験は求められず【一般的な】知識や経験があれば対応可能な仕事と言えます。

それでは厚生労働省が公表している有効求人倍率のデータから事務的職業の転職難易度を説明します。

(1)事務的職業の有効求人倍率は0.47倍(全体平均1.49倍)

ざっくり言うと「100人の事務職に就きたい人」がいても「47人分の求人枠」しかないので2人に1人は事務職として働けないということです。

全体平均が1.49倍「100人の求職者に対して149人分の採用枠」なので事務職は全体平均と比較して「3倍も難易度が高い職種」であると言えます。

中分類 有効求人 有効求職 有効求人倍率
事務的職業 146,973 313,741 0.47

(2)事務的職業の中でも「一般事務」は特に有効求人倍率が低い職業

「一般事務」は0.36倍と全体平均と比較してもかなり有効求人倍率が低くなっています。

一般事務とは下記のような職業です。

総務・人事・企画などの事務の仕事をいう。

受付・秘書・電話応接の仕事、医療・介護事務、および特定の型に限定されない事務の仕事を含む。

引用元:厚生労働省編職業分類 職業分類表:P167

最も典型的な「事務職」ですね。

有効求人数も事務的職業の中で1位の92,610求人ですが求職者が260,852人と最も多く、事務的職業の中で最激区です。

中分類 有効求人 有効求職 有効求人倍率
一般事務の職業 92,610 260,852 0.36
会計事務の職業 14,047 19,095 0.74
生産関連事務の職業 14,163 7,308 1.94
営業・販売関連事務の職業 19,281 21,145 0.91
外勤事務の職業 505 127 3.98
運輸・郵便事務の職業 4,441 1,303 3.41
事務用機器操作の職業 1,926 3,911 0.49

2.事務職の中でも「生産関連事務」の仕事はオススメです!

生産関連事務の職業とは生産・工事の進行に伴う資材・製品・労務に関する事務の仕事、および資材・製品の出荷・受荷に関する事務の仕事をいう。

引用元:厚生労働省編職業分類 職業分類表:P179

オススメの理由は2点あります。

(1)有効求人倍率が1.94倍!

事務職全体は0.49倍ですが「生産管理事務」は1.94倍と約4倍近い難易度の差があります。

しかも求人数も多いので探しにくい事もありません。

(2)転職回数が多くても転職し易い

生産管理事務としてずっと働いてきた私の友人(男性)の話です。

彼は30代前半で今まで3度の転職を行い4社経験しています。

少し失礼ではありますがお世辞にも「これ!」といった実績はありませんが、毎回あまり苦労せずに転職をしています。しかも年収もアップさせています。

※毎回エージェントサービスを使っている(※リクルートエージェント)

転職がスムーズにいっている理由は「最初のキャリアが生産管理の仕事だった事」+「生産管理事務のキャリアを継続的に選択している」点です。

また、転職回数が多いのには2つのネガティブな理由があると聞きました。

①現場に昔ながらの人が多く、人間関係が疲れる

②1社で働き続けても年収が上がりにくい(※年収が上がるペースが遅い)

上記の理由から転職をしつつ、労働環境を改善しつつ、徐々に年収を上げていっているとの事でした。

確かに大変な仕事ではあるかと思いますが、事務職の中でも人手不足が恒常的に続いているので選択肢のひとつにしてみても良いと思います。

3.まとめ

事務職は激戦区の職業ですが戦略次第では攻略しやすい職業です。

・「事務的職業」の有効求人倍率は0.49倍と難易度が高い

・最も有効求人倍率が低い「一般事務」は0.36倍

・でも「生産管理事務」は1.94倍と狙い目

事務職として転職を検討されている方は「パッと目につく一般事務」だけではなく「生産管理事務」も視野にいれて活動される事をオススメします。

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