目次
1.どの職業/職種が良いかわからない人の基準「有効求人倍率」
どの職業や職種が良いかわからない人は有効求人倍率を基準に職業を選択をしてみるのも一つの手段です。
職業や職種によって求人の選考難易度は大幅に変わります。有効求人倍率の高い低いでよい職業が決まるわけでは全くありませんが、転職活動の戦略が変わりますので下記の情報を参考に狙うべき職業を考えてみてください。
2.厚生労働省の職種別求人倍率ランキング
競争が激しい激戦区職種であるほどランクが上になっています。
ランク | 大分類 | 有効求人 | 有効求職 | 有効求人倍率 |
1 | 事務的職業 | 146,973 | 313,741 | 0.47 |
2 | 運搬・清掃・包装等の職業 | 85,424 | 136,358 | 0.63 |
3 | 農林漁業の職業 | 10,335 | 6,867 | 1.51 |
4 | 管理的職業 | 9,545 | 5,529 | 1.73 |
5 | 生産工程の職業 | 203,274 | 106,797 | 1.90 |
6 | 販売の職業 | 182,574 | 87,058 | 2.10 |
7 | 専門的・技術的職業 | 359,690 | 151,314 | 2.38 |
8 | 輸送・機械運転の職業 | 112,549 | 42,008 | 2.68 |
9 | サービスの職業 | 299,532 | 97,885 | 3.06 |
10 | 建設・採掘の職業 | 110,524 | 19,430 | 5.69 |
11 | 保安の職業 | 54,302 | 6,468 | 8.40 |
データから「事務的職業」の有効求人倍率が低い(0.47倍)ことがわかります。
最も有効求人倍率が高いのは「保安の職業(8.40倍)」です。
(1)「事務的職業」の有効求人倍率が低い=難易度が高い理由は?
仮説ではありますが「事務的職業」の有効求人倍率が低い理由は以下のように考えられます。
・一般的な知識・経験を元に業務を遂行可能
・「販売の職業」と異なり数字のプレッシャーが少ない
・「建設・採掘、保安の職業」などと異なり肉体的疲労が少ない
言い方は悪いかもしれませんが、「難易度が低く、心身のプレッシャーが低いため有効求人倍率が高い」と言えます。
※一部事務職の中にも専門的な性質が強い職種もありますが、ここでは一般的な事務を中心に説明をしています。
入るまでの難易度は高いが、継続しやすい点で安定的な長期就業を検討中の方にオススメできる職業と言えます。
(2)「保安の職業」の有効求人倍率が高い理由は?
保安の職業とは下記の定義になっています。
国家の防衛、個人の生命・身体・財産の保護、公共の安全・秩序の維持、火災の鎮圧などの仕事をいう。自衛官・警察官・海上保安官・消防官の身分を有するものは、仕事の内容のいかんにかかわらず本分類項目に分類する。
有効求人倍率が高い理由は以下のように考えられます。
・体をはって社会の平安・秩序を保つ職業だから
・保安の職業に就くまでのstepが多いから
社会的には非常に必要とされる職業ではありますが、その反面厳しさもあり有効求人倍率が高くなっているのではないでしょうか。
3.筆者のオススメ職業は「専門的・技術的職業」
上記データから筆者がオススメする職業は「専門的・技術的職業」です。
オススメするポイントは2点あります。
①有効求人数が最も多い
②専門性や技術が求められるため、競合が多くなりにくい
「専門的・技術的職業」の求人は企業と求職者のギャップが人数ベースで最もマイナスしている職業です(データ上▲208,376人)。
中には大学での資格取得が必要なものもあり、そもそもハードルが高すぎるものもあります。
しかし、「情報処理・通信技術者」など今からでも勉強によってどうにかなる職業もあるので技術的なことが嫌ではない方は職業チェンジをしてみることをオススメします。
4.でも求人倍率が低いところを狙いたい!って方には
でも「事務的職業」など求人倍率が高いところを狙いたい!て方は事前の準備を行い、他者よりも優位な点=「強み」を作ることに専念しましょう。
事務職では基本的なPC操作のみをスキル条件としているところが多いので、Microsoft Officeは全て使えるようにしたり、エクセルでも難易度の高い数式を事前にマスターしておくと良いでしょう。
5.まとめ
職業、職種別に求人倍率は大幅に変わり、転職の際に取るべき戦略も変わってきます。
自分の強みと有効求人倍率をもとにした職業難易度を考慮しつつ、自分が狙うべき求人を探していきましょう。
自分の強みがそもそもわからない!って方はグッドポイント診断を使ってみることをオススメします。