公表データの考察

管理職に昇進したいと思わない!が今の時代のトレンド【平成30年版労働経済の分析から読み解く!】

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1.管理職になりたくない!がトレンド

厚生労働省が公表している労働経済分析によると全体の61.1%が「管理職に昇進したいと思わない」と答えています。

引用元:厚生労働省データ「平成30年版労働経済の分析」

ちょっと昔の人からすれば驚くべきデータだと思いますが「事実」です。

私の周りの50代から60代の方にヒアリングしてみると、一昔前まではみんな「管理職になりたい」「年収をあげたい」という考えが想像通り主流だったようです。

詳しく説明すると「管理職になりたい」と考えているのは30代が終わる頃まで、それ以降は将来が見えてきて、出世街道から外れた管理職ではない人は今のポジションを守ることに必死になります。そして昇進意欲が40代以降に低下していく傾向があるようです。

しかし、今は早い段階で「管理職になりたくない」という考えが全体の61.1%を占めています。

なぜ管理職になりたくない人が増えているのかを考えてみたいと思います。

2.なぜ管理職になりたくないのか?

これは複数の理由によるものと考えられます。

(1)仕事がキツくなり、責任が増すのに実利がない会社が多い

一番大きいのがこの理由かなと考えます。

一般社員の時は自分自身に課せられている目標を達成すれば評価されますが、管理職になると管理領域での目標を達成しなければ評価は得られません。

マネジメント経験がないとプレーヤーとしての考え方が拭えず【チーム全体】【個人個人のマネジメント】【プレーヤー業務】を同時やろうとします。

そのようなやり方をしてしまうと管理職個人の業務負荷が増します。

業務負荷が増しマネジメント業務が疎かになるとチーム達成ができなくなるだけでなく、一般社員のモチベーション低下による離職リスクも高まります。

様々な課題をクリアしチームの目標を達成したとしても実利は僅かな事が多く割にあわないというのが正直なところです。

マネジメントスキルを身につける上で管理職の経験はかなり重要です。

しかし、今の人がそこまで管理職にこだわらないのは上記の理由も1つと言えます。

(2)「なんちゃって管理職」をやらされる

「なんちゃって管理職」も管理職になりたくないと思う理由として多いです。

なんちゃって管理職とは何か?というと責任はあるが決定権や裁量権がない管理職の事を言います。

「なんちゃって管理職」が発生する理由として多いのは「企業の人件費削減」です。

嘘みたいな話ですが、決定権や裁量権を与えず管理職という立場を与え、僅かな昇給をさせて仕事と責任を重くする企業は結構、多いです。

このような実態を若年層が理解しているのも管理職になりたくない人が増えている理由です。

(3)商売のやり方を理解していれば、昇進せずとも副業で稼げる事を知っている

最近は国も奨励していますが、商売のやり方を理解していれば「副業」をすることで管理職クラス以上の給与を得る事ができるのを知っています。

会社で頑張って昇格、昇給しながら給与を上げていくよりも副業で給与を上げたほうが良い事を知っている人は無理に管理職には上がろうとしません。

現場での仕事を無難にこなしつつ業務時間外で副業を構築していく人は増えてきています。

以上が管理職になりたくない理由の考察です。

3.戦略的にポジションを取っていくのが今の時代に適している

管理職になりたくない人は増えているものの、企業側は管理職になる事を重視している事が未だ多いです。

※会社を発展させたいので当然と言っちゃ当然ですが…

なので、会社員として仕事を続けていく上で重要なのは戦略的にポジションを取っていくことです。

「管理職になりたい人は管理職のポジション」を、「管理職になりたくない人は具体的にどのようなポジションを目指したいか」を明確にして実践をしていきます。

※あからさまに「管理職になりたくないオーラ」を出せば職場に居づらくなるだけですからね。

(1)ポジションの取り方

ポジションは【人生の優先度】をベースに決定するのがベターです。

【優先度リスト】

・年収

・地位

・名誉

・家族

・余暇時間

・能力

・人脈

①管理職になりたくない+家族や余暇時間が重要

①のような人は4つのルールを徹底すると良いでしょう。

【ルール】

・目標は平均的な社員程度に達成すること

・帰社時刻は一定にする

・提案はせず受け身で仕事を行う

・受けた仕事のクオリティは落とさない

会社や上司のイメージとしては

「部下として使えるがどこか頼りない奴。」

 

②管理職になりたくない+年収が重要

②のような人は5つのルールを徹底すると良いでしょう。

【ルール】

・目標は平均的な社員程度に達成すること

・帰社時刻は一定にする

・新しい事には手をあげる

・自分が受けた仕事は第三者ができるように仕組み化する

会社員として働いていると狭いスキルだけ身につきがちなので

自分が受けた仕事を仕組み化しつつ、新しい業務を経験し幅を増やしていく事が重要です。

 

でも会社や上司のイメージとしては

「仕事ができる使いやすい奴」となってしまうので早々に管理職に推薦される恐れがあります。

そこらへんはうまく調整してやっていくのが良いでしょう。

5.まとめ

今の時代は管理職になるだけが全てではありません。

しかし、会社内でのポジショニングに失敗すると会社に居づらくなるだけですので上記の「ポジションニングの考え方」を基にで自分に適したポジションを確保していただければと思います。

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