コラム

20代目線で考えるブラック企業|そもそも定義は?ブラック企業にいるけどどうすればいい?

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この記事の対象者

・20代で転職を検討している方

・できればホワイト企業に転職したい方

1.そもそもブラック企業とは?ブラック企業の定義/意味をもう一度考えてみよう

厚生労働省ではブラック企業を明確に定義していないようです。

その代わり、一般的な特徴として下記の要素をあげています。

 

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

引用:厚生労働省

 

①〜③を分解/要約すると

 

・極端な長時間労働

 

労働安全衛生法における長時間労働は下記の定義となります。

 

時間外・休日労働時間 1月当たり100時間超【則第52条の2第1項】

時間外・休日労働時間 1月当たり80時間超【則第52条の8第2項】

 

22日稼動で計算すると、1日あたり3.6〜4.5時間の残業は極端な長時間労働と言えます。

 

【イメージ】

始業    9:00

定時退勤  18:00

残業終了   21:30〜22:30

 

※引用元(PDF):中央労働災害防止協会 健康確保推進部 H.18.3

※引用元(PDF):過重労働による健康障害を防ぐために 中央労働災害防止協会

 

・極端なノルマ

調べましたがデータがなかったので一般的+筆者の主観を元に説明すると

☑社内のほぼ全員が達成していない(9割前後)

☑達成していない人は査定で給与、役職が下がる

☑恒常的に達成していない状況が続いている

 

・賃金不払残業

賃金不払残業の中でも…

☑一発でブラックは『誰でもできる、どうでもいい仕事』を時間外にやらせといて、賃金が不払いのケース

 

☑法律上NGだけど、考え方ではホワイトな賃金不払残業=直接的な利益をもたらしていないが、働いている側の満足度が高い残業(ex.研修、教育、成長の為に自主的にやっている残業etc…)

※考え方ホワイトの判断基準

■労働者が能動的/ノリノリな場合はホワイト

■労働者が受動的/義務的な場合はブラック

「考え方ホワイト」までブラックと労働者側が厳しく言うと、雇っている側は正直キツイです。

 

・パワーハラスメントが横行

厚生労働省によるとパワーハラスメントの定義は下記のようになっています。

該当する行為が散見される場合はほぼブラックと言っていいでしょう。

私が今、勤めている会社ではパワハラはほぼゼロです。

前職では日常的にあったことなので、会社の文化が色濃く出るところかと思います。

以下はパワハラに関する厚生労働省の説明です。

 

「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

この定義においては、

・上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること

・業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること

を明確にしています。

厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126546.html

1)身体的な攻撃:暴行・傷害
2)精神的な攻撃:脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3)人間関係からの切り離し:隔離・仲間外し・無視
4)過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害

5)過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6)個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること

 

 

・コンプライアンス意識が低い

 

ベンチャー企業にありがちですが、ありとあらゆるコンプラ違反が横行する会社と全くない企業に分かれます。

 

・過度の選別

要は不当な条件でこき使って「ダメならクビや退職にもっていかれる」みたいな会社ですね。

 

2.ブラック企業を入社前に見分ける方法

 

1.の説明を元に企業探し、求人でわかるブラック企業の見分け方を説明します。

①企業探し/求人でわかるブラック企業の特徴

・未経験をやたら歓迎している

・ずーっと同じ内容の求人を出し続けている

・未経験なのに高給の例が多い

・平均勤続年数の記載がない

・既婚者の話がほとんどない

・女性の比率が異様に低い

・社員が全体的に派手

・歩合の比率が高い

・仲が良いアピールが中心で仕事の話が少ない

※営業職に多い傾向

②面接の時に見分ける特徴

面接時間が終業後/遅い時間でも対応(21:00、22:00もあり)

・土日祝に面接

・終業時間後なのに社員が8割以上残っている

・人事がチャラい、若すぎる

・面接官のスーツがよれよれ

・面接官に覇気がない

・面接官が高圧的

・面接担当者が毎回遅刻

 

③社長/経営者のリサーチで見分ける特徴

・ブラック企業出身

・学生企業家タイプ

 

④労働条件で見分ける特徴

・裁量型労働時間制

・みなし残業時間

 

全てではないですが上記に当てはまる場合、ブラック企業の可能性が高いです。

⑤業種で見極める方法

 

■厚生労働省労働基準局監督課:掲載日 平成30年3月15日の公表情報からブラック企業が多い業種を推察

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/dl/170510-01.pdf

 

・土木

・建設

・不動産

・機械・メーカー

・物流

・旅行

 

賃金の不払いや危険な行為、過度な労働時間の例が散見される業種です。

 

■平成29年版過労死等防止対策白書(本文)からブラック企業が多い業種を推察

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/17/dl/17-1.pdf

 

(1)有休取得率が低い業種

 

・宿泊業、飲食サービス業 32.6%

・卸売業、小売業 35.5%

・建設業 38.2%

 

※逆に高い業種【ホワイト業種】

・インフラ(電気、ガス、熱供給、水道)71.3%

・複合サービス業 63.7%

・鉱業、採石業、砂利採取業 57.5%

 

などブラック企業は入る前にある程度わかりますので基準に照らして考えてみましょう。

3.ブラック企業を入社後に見分ける方法

①社員の辞め方、頻度

 

一言で表現すると『辞めていくのが日常』の会社はほぼブラックです。

・バックれる人が多い

・送別会がない

・辞めると社長/上司がディスる

②研修体制(洗脳系)

ビジネススキルや専門スキル以外のマインド系研修が中心の会社は【ナチュラルブラック】の可能性が高いです。

 

ナチュラルブラックは造語ですが、社長や幹部クラスがブラックである事に気付いていないのがナチュラルブラックです。

 

会社の傾向としては社長/幹部クラスと平社員のモチベーション格差が大きく、社員が辞めていくと『何でこんな良い会社なのに辞めるんだろう。理解に苦しむ』みたいな事を口走る人がいます。

 

新入社員は洗脳されがちで変に長く続けてしまう傾向があります。

4.20代verのブラック企業の定義【3つの間違いとは?】

ここまでは一般的な基準を説明しました。

でも20代はブラック企業の定義を考え直した方が良いので、詳細を説明します。

(1)20代にとって長時間労働=ブラックは間違い

作業仕事ばかりで残業代が支払われなければブラックですが、能力不足で仕事が長引いているにも関わらず長い時間、働かせてくれる会社はホワイトと言っていいでしょう。

20代の前半は会社にとってコストになっている事が多いです。

そのような状況でグダグダ文句を言うくらいなら、長い時間働いてでも能力を身につけ実績を残すのが優先でしょう。

(2)20代にとってノルマが厳しい=ブラックは間違い

ノルマが厳しい=ブラックと言われがちですが、厳しい目標設定は成長の為に必要です。

上司が放置したり、壁にぶつかった時にティーチング、コーチングしない場合はブラック気質が強いですが、そうでなければ20代にとってホワイト企業と言えるでしょう。

(3)20代にとって上司が厳しい=ブラックは間違い

上司が厳しくて正直、気分が落ち込む事もあるかもしれません。

しかし、20代にとって厳しくしてもらえないほうが後々しんどくなります。

 

厳しい指導と嫌がらせを区別できる考え方を早いうちに身につけましょう

 

厳しい指導=課題、問題解決の為に必要な助言をしてくれる事、言い方が厳しくても上司がわざわさ時間を取ってくれている事を忘れてはいけません。

 

嫌がらせ=嫌がらせや憂さ晴らしの為に部下に厳しくあたる上司もいます。こういった上司がほとんどの会社はブラックだと思っていいです。

 

再度、厚生労働省の6つのパワハラ基準を見てみると勤めている会社が20代にとってブラックかホワイトかを判断できるでしょう。

 

1)身体的な攻撃:暴行・傷害
2)精神的な攻撃:脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3)人間関係からの切り離し:隔離・仲間外し・無視
4)過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害

5)過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6)個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること

気をつけて見るべき点は4)です。

「遂行不可能なことの強制」という点の解釈が重要です。部下側から見れば『明らかに無理だろう』と思うことも、上司から見れば『すぐ出来るだろう』と思うことが多々あります。

 

何事も無理と変換せずに上司はどうやったらできると考えているか?どうやったら出来るかを質問する習慣を身につけるといいでしょう。

 

長々と書きましたが、20代前半は給料をもらって勉強させてもらってる側面が強いです。

会社への不平不満を言いすぐ『ブラック』と判断するのではなく、能力、スキルを身に付けるために早い段階で会社が自分に投資しているという感覚で働きましょう!

 

(4)パワハラ基準に該当していたら20代でもすぐに辞めて転職がベター

『早期退職なんてダメだ』という人も多いですが、パワハラ基準に該当していたらほぼブラックなのですぐに辞めてまともな会社に転職するのが賢明な判断です。

理由を適切に説明できれば転職活動で困る事もほぼありません。

(5)ブラック企業だけじゃないブラック上司もいる

ブラック企業という言い方がありますが、ブラック上司もいます。

ブラック上司は「ヒラメ気質」があり「上層部から気に入られている」ケースが多いです。

ほぼブラック企業と同義と考えて転職活動をするのも一つと考えるのが適切でしょう。

 

でも、どこの会社にもブラック上司はいるので切り抜け方の練習だと考えて期間を決めて攻略するのもありかと思います。

2.まとめ

ブラック企業は基本的に肯定しませんし、ブラック企業で働くぐらいなら辞めたほうがましだと思います。

しかし、安易に楽な方を考えて自分自身の可能性を潰してしまうのは問題だと考えます。

本記事で説明した軸に照らして自分の価値観を整理し転職、在職などの意思決定をするのがベターです。

 

20代はスキルや信用を積み上げる期間にして早い段階で楽しい仕事ができるようになりましょう!

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